「NFL Greatest Games; St. Louis Rams 1999 Playoffs」

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間違えて購入した「アメリカズ・ゲーム；１９９９セント・ルイス・ラムズ」の仇討ち。今度こそ「ＮＦＬグレーテスト・ゲームズ」ＳＴＬ篇。

まずはディヴィジョナル・プレイオフ＠トランス・ワールド・ドーム。ジリジリと漸進するＭＩＮのオープニング・ドライヴをＦＧで凌いだ直後、１プレイ目でいきなりアイザック・ブルースにＴＤパス（７７ヤード）をヒットするカート・ワーナー。現在ご禁制の集団セレブレーション（ボブ＆ウィーヴ）が眼に眩しい。

２本目のドライヴでも、アイザック・ブルース、トリー・ホルト、アザヒア・ハキームに３連続パス成功の後、マーシャル・フォークがスクリーン・パスから異次元のカットでヌルヌルっとＴＤ（４１ヤード）。これぞグレーテスト・ショー・オン・ターフ、これぞワーナー・ブラザーズ、第１Ｑだけであっさり２ＴＤというハイパーぶり。３−１４。

第２Ｑに入ってもＭＩＮのパントをハキームがビッグ・リターン、これはいよいよ止まらないかという予感が色濃くなる中、いきなり１プレイ目でＩＮＴ。返しのドライヴでジェフ・ジョージ砲炸裂、強肩から見慣れない軌道でパスが飛んでＴＤ（クリス・カーター）。１０−１４。

ようやくＳＴＬのドライヴをパントに抑えて追い上げムードのＭＩＮ、２プレイ目で痛恨のＩＮＴを献上するも、返すＳＴＬが１プレイ目でファンブル・ロストでお付き合い。このチャンスを確実にＴＤで仕上げたＭＩＮが行ったり来たりしていたモメンタムを掴んだように見えます。１７−１４、ＭＩＮリードで前半終了。

と思ったら後半開始のキックオフでトニー・ホーンがスパッと抜けてリターンＴＤ（９５ヤード）であっという間に再逆転。ＭＩＮを３＆アウトに封じた後、ランを交えた９プレイ５１ヤードのドライヴを完遂して更にＴＤ追加、１７−２８。キックオフ・リターンでのファンブル・ロスト等、ＭＩＮがモタモタしている間にＳＴＬがもう１本ＴＤドライブを決めて、１７−３５。電光石火。

ＳＴＬが力押しでギュウギュウ押し込んでくる中、１プレイ目でエクスチェンジ・ミスでファンブル・ロストするＭＩＮ。控えのＯＬライアン・タッカーにＴＤパスを通されて１７−４２、ＭＩＮ相変わらずの３＆アウトの後のドライヴもＴＤまで持っていかれて１７−４９。後半だけで３５点を叩き出すＳＴＬ攻撃陣、尋常ではありません。

その後、ＭＩＮがＴＤ＋２ポイント成功＋オンサイド・キック成功＋ＴＤ＋ＴＤで３７−４９まで追い上げますが届かず。タイトなダブル・カヴァーをものともしないのもランディー・モスなら、パス・インターフィアランスをコールしなかったオフィシャルにドリンクをブブーッと吹きかけるのもランディー・モス（アンスポーツマンライク・コンダクト）。フリーキッシュ。

ＮＦＣチャンピオンシップ＠トランス・ワールド・ドーム。打って変わって１プレイ目からいきなりＴＢにＩＮＴを献上するカート・ワーナー。６−５というフットボールらしからぬロースコアな展開で重苦しい空気が漂う中、第４Ｑに伏兵リッキー・プロールへの１発が飛び出すカタストロフィー。ブライアン・ケリーとの芸術的な競り合いが堪能できます。

最後のＴＢのドライヴで「バート・エマニュエル・ルール」として後に明確化が必要とされる程の微妙な判定でスッキリしないのは残念。レシーバーがボールをコントロールできていればボールがグラウンドと接触してもパス成功は認められる、ということは誤審だったということなんでしょうか。

トニー・ダンジー率いるＴＢディフェンスが恐ろしく集散が速く、ハードヒットが徹底されていてミーンで格好良かった。ＩＮＤで強いタンパ２守備を構築できなかったのはＤＴのタレント不足が主因ではないかと、ウォーレン・サップを見ていて思いました。

スーパー・ボウル＠ジョージア・ドーム（アトランタ）。最早伝説ですが、改めて見るとロレンゾ・ニール＋エディー・ジョージのラン・アタックがガツガツゴリゴリで痺れる。

守備の要ＦＳマーカス・ロバートソンはＡＦＣチャンピオンシップでの負傷により欠場、代役は名ＲＢの息子アンソニー・ドーセット。こちらも改めて見ると、７３ヤード一発ＴＤのプレイにおけるアイザック・ブルースへのタックルミスは致命的な上に非常に格好悪い。

ＴＥＮの１本目のＴＤで２ポイント・コンヴァージョン（失敗）を選択していなかったら２３−１７、ＴＥＮが差しきるという可能性があった方が、あのラストプレイのコクが増すようにも思えますが、あの展開で１６−０ならワン・ポゼッション・ゲームを狙うのも致し方ないでしょうか。

ＳＴＬの２本目のＦＧのドライヴが途中でからカットされていたのは何なんでしょうか。

字幕があれば尚良いのですが、廉価で中々良いシリーズなので、取り敢えずＴＥＮ篇、ＧＢ篇は買いたい。