宮下英樹 「センゴク(1)〜(15)」

センゴク(1) (ヤンマガKCスペシャル) センゴク(2) (ヤンマガKCスペシャル) センゴク(3) (ヤンマガKCスペシャル) センゴク(4) (ヤンマガKCスペシャル) センゴク(5) (ヤンマガKCスペシャル) センゴク(6) (ヤンマガKCスペシャル) センゴク(7) (ヤンマガKCスペシャル) センゴク(8) (ヤンマガKCスペシャル) センゴク(9) (ヤンマガKCスペシャル) センゴク(10) (ヤンマガKCスペシャル) センゴク(11) (ヤンマガKCスペシャル) センゴク(12) (ヤンマガKCスペシャル) センゴク(13) (ヤンマガKCスペシャル) センゴク(14) (ヤンマガKCスペシャル) センゴク(15) (ヤンマガKCスペシャル)

  • 画にもストーリーにも馴染めず、冒頭5巻を読んだところで一度放り出したのですが、「センゴク外伝−桶狭間戦記(1)〜(2)」を読んでみたところクオリティが上がっている様子だったので、第1部を最後まで読んでみました。
  • 「全ての常識を覆す超リアル戦国合戦譚」というだけあって、姉川や三方ヶ原等々、新解釈による合戦模様はさすがに読ませるのですが、仙石秀久とお蝶の流離を中心とする作品の縦軸がちょっと甘ったるくてテイストが合いません。吉川英治宮本武蔵」におけるお通のイメージなのかもしれませんが、「超リアル」を支持する層にはロマン主義的な恋愛は不要というか、主従の関係の甘さともども没入を妨げる気がします。
  • とはいえ商業誌での週刊連載ともなるとこれぐらいはしょうがないのかもしれません。そう考えると、横山光輝「三国志」を延々15年余りも連載させたのは潮出版の偉業。諸葛亮死亡後も蜀滅亡まで描いたのもとてもクール。
  • お蝶の絡みは第1部でケリをつけたようですので、「センゴク外伝−桶狭間戦記」と「センゴク天正記」の完結を楽しみに待ちたいと思います。
  • 武田信玄マーロン・ブランドなのは面白い趣向だとは思いましたが、「お屋形(おやじ)」と呼ばせたり、ご丁寧に猫まで持たせたりするのはやりすぎではないかという気がしました。