「NFL; Green Bay Packers 10 Greatest Games」(その2)

NFL Greatest Games: Green Bay Packers Greatest [DVD] [Import]

  • NFLグレーテスト・ゲームズ」、STL篇、TEN篇に続いてGB篇。10枚組を古い試合から順番に観て後半戦、残り5試合。
  • ディスク1はいよいよ第31回スーパー・ボウル(1997年1月26日)@ルイジアナ・スーパー・ドーム。NEの最初のドライヴをビシッと止めた直後、いきなり飛び出すWRアンドレ・ライズンへの有名なTDパス(ヘルメットを手に走り回るブレット・ファーヴ)。第1QにQBドリュー・ブレッドソーに2本TDパスを決められて逆転される場面はありますが、WRアントニオ・フリーマンへの81YdTDパスで再逆転した後は、MVPデスモンド・ハワードの値千金の99Ydキックオフ・リターンTDやDEレジー・ホワイトの連続サック等で寄り切り。
  • PIT、JAXと下して勝ち上がったNEですが、試合6日前にHCビル・パーセルズロバート・クラフト(オーナー)との不和により辞任(同地区NYJへ)と報道されては、チームの内部状況もガタガタだったでしょうか。この後、ピート・キャロルの後を受けてNEにHCとして凱旋したビル・ベリチックがQBトム・ブレイディーという宝物を引き当てて2000年代最強の王朝を築くことになります。
  • ディスク6は1998年1月11日のGB@SF、NFCチャンピオンシップ。ホーム3コム・パークで無敗だったSFを、ゲーム最終盤のチャック・リーヴィーのキックオフ・リターンTDまで、FG1つに抑えての完勝。勝ったGBは2年連続のスーパー・ボウル出場となりましたが、DENに破れてNFCの連勝記録も13でストップ(ジョン・エルウェイ37歳の執念のダイヴとパット・ボウレンのの泣ける祝福(「This one's for John」)で記憶される第32回スーパー・ボウル)。勝敗に関わらず、そっちを収録すべきだったのではないかという気もします。
  • SFはHCジョージ・シーファートをHCスティーヴ・マリウッチにすげ替えたにも関わらず、3年連続でGBの前に涙を飲みましたが、翌1998年シーズンには、ワイルドカード・プレイオフにおいて、残り3秒で、QBスティーヴ・ヤングがWRテレル・オーウェンスに25YdTDパスをヒットし、劇的な逆転勝利でリヴェンジを果たします(WRジェリー・ライスファンブル・ロスト取り消しのおまけ付き)。これまたそっちを収録した方が良かったのではという気がします。
  • ディスク3は2003年12月22日のGB@OAK。試合前日に父親の訃報を聞いたブレット・ファーヴが強行出場の上、前半だけで311Yd、4TD、QBレート158.3を叩き出すという、マンガのような試合(しかもMNF)。「任せた」とばかりにブンブンと投げまくるブレット・ファーヴのパスを「任せろ」とばかりに取りまくるGBのWR陣(取られまくるOAKのDB陣)の集中力が素晴らしく、とてもエモーショナルな試合でした。
  • GBは、翌週ホームでDEN(スターターはプレイオフに向けてお休み)を相手に楽々勝利、同時開催中だったMIN@ARIで、MINがミラクル逆転負け(残り0秒、QBジョシュ・マカウンからWRネイサン・プールへのTDパス)をしてくれたおかげで逆転地区優勝でプレイオフ出場が決定、雪中のランボー・フィールドがお祭り騒ぎになりました。このシーズンのGBは色々ドラマティックで泣けた。
  • ディスク5は2004年1月4日のSEA@GB、NFCワイルドカード・プレイオフ。見応えのある熱戦でしたが、OTのコイントスで大口を叩いたQBマット・ハセルベック(「We want the ball and we're gonna score!」)がCBアル・ハリスにINTリターンTD食らって爆死という試合。勝ったGBは翌週、QBドノヴァン・マクナブから8サックを奪い、残り2分でPHIを4&26に追い込んで勝利をほぼ手中にしながら、QBドノヴァン・マクナブにドカンと1stダウンを更新され、同点〜OT〜INT〜逆転FGというハートブレイキングな敗戦、ドラマティックなシーズンはドラマティックに幕を閉じました。
  • QBマット・ハセルベック率いるSEAは、翌年もSTL相手に劇的な幕切れ(同点OTを狙ったラスト・パスをWRボビー・イングラムが痛恨のドロップ)で、頭を抱えるハセルベックの姿が印象的でした。更にその翌年、2005年シーズンには、いよいよスーパー・ボウルに辿り着きますが、WRアントワン・ランドルエルからWRハインズ・ウォードへのパスというスペシャル・プレイをものの見事に決められてPITに負けてしまいます。
  • ディスク2は2008年1月12日SEA@GB、NFCディヴィジョナル・プレイオフ。俄にはどんな試合だったか思い出せませんでしたが、ランボー・フィールドでもめったにないような大雪の中、RBライアン・グラントの痛恨の連続ファンブル・ロストであっという間に14点ビハンドを背負いながら、バタバタすることなく引っ繰り返した泣ける試合。このシーズンはNEの独走とスーパー・ボウルの印象が強烈過ぎて、他の記憶が朧です。
  • 思い返せば、このシーズンは、2005年の4勝12敗、2006年8勝8敗から13勝3敗へと大躍進、@DENのMNFでOT1発目のプレイで82YdTDパスを決めた記憶も鮮やかです(あれは度肝を抜かれた)。体勢を崩しながらのショベル・パスやら雪玉投げ(本DVDではカットされている模様)やら、ブレット・ファーヴらしさが全開になった試合ですが、悲しいかな翌週のNFCチャンピオンシップでNYGに惜敗したのが、GBにおけるブレット・ファーヴのラスト・ゲームになってしまいました。
  • ファンとして気分の良かった快勝だけではなく、DENとのスーパー・ボウルとか、4&26のディヴィジョナル・プレイオフ@PHIとか、GBの勝敗に関わらず熱かった試合もいくつか入っていると良かったように思います。
  • ブレット・ファーヴのMIN復帰も取りやめになったようで、嬉しいような残念なような。後継QBアーロン・ロジャースも当たりっぽいですし、QB以外は鉄壁の戦力を有するMIN、棚ぼたでQBジェイ・カトラーをゲットしたCHI、0−16からの新生DETと、NFC北地区も久々に話題に事欠かない盛況で、シーズン開幕が待ちきれません。
  • 「グレーテスト・ゲームズ」はもう打ち止めとしても、NYGの「ロード・トゥ・スーパー・ボウルVI」が欲しい。マイケル・ストレイハンのコメンタリーが聞きたいのですが、英語字幕がついているかどうか不安。