Tamba 4 「Samba Blim」

サンバ・ブリン(紙ジャケット仕様)

  • 小西康陽マーシャル・マクルーハン広告代理店。ディスクガイド200枚。小西康陽」において、「信じ難いほど素晴らしいアルバム」、「この名門グループの鍵盤奏者、ルイス・エサという人物は、例えばシカゴのリチャード・エヴァンス、あるいはフランスのミシェル・ルグランといった音楽家と同時代人であり、ひとことで言えば天才」、「すべての曲にアイデアがあり、スリルのある編曲が施されている」、「録音も秀逸。自分はこのアルバムから選曲するとき、いまだにどのトラックを使おうか、と迷う。それほど完璧な一枚」と最大級の賛辞が送られていたアルバム。
  • しかしながら、このジャンルには馴染みがないので、「コーラスもまたアンサンブルの一部、と捉えているところが、他のグループとまったく異なる」という解説は全然実感できません。
  • CTIというとフリーソウル/サバービア系で頻繁に紹介されていたイージーリスニング・ジャズといった印象ですが、A&M傘下のレーベルだとは知りませんでした。CTI〜フリーソウルという繋がりでカル・ジェイダーを連想しましたが、カル・ジェイダーはCTIでは録音していない模様(スカイの勘違い?)。
  • ブラジルを中心に活躍していたピアノ・トリオがタンバ3、フルート・カルテットになってアメリカ中心に活動したのがタンバ4、という理解が正しいのかどうかも良く分かりません。
  • 汗ひとつかかないクールで均整のとれたサウンドに3分前後のコンパクトな楽曲。極めてスムースで聴きやすいですがどの辺りに聴き応えを求めればいいのかポイントが掴めません。そもそもCTIに聴き応えというものを求めるのが間違っているという気がしないでもない。
  • 表題曲「サンバ・ブリン」や「パラジウム」などは格好良いなとは思うのですが、ブラジル方面は依然として「やや違うな」という感じなので、イージーリスニング方面かフランス映画のサウンドトラック方面に転回したい。