遠藤周作 「沈黙」

沈黙 (新潮文庫)

  • いかにも教科書に載りそうな小説でしたが、意外だったのは梅雨から初秋にかけての季節感の豊かさ。山中の逃避行などキチジローの排泄物がムッと匂い立つような妙なリアリティ。
  • 鼾だと思っていた音が穴吊りの受刑者の呻き声だったというディテイルは衝撃的。