2010-10-10 劇団ひとり 「そのノブは心の扉」 本 文庫化された当初に立ち読みした、機内での振る舞い方について書かれた章「ロンドン」が奇妙に忘れ難くて購入。「陰日向に咲く」は未読ですが、週刊文春で連載とは恐れ入ります。 ですます調の地の語り口に既にジワッとした可笑しみが溢れているので、最後の一文で無理にサゲる必要もない(章が多い)ような気もしました(「謝罪」など)。 文庫版あとがきの「本棚にしまっていただき、数年が経って埃がかぶった頃にまたお会いできたら幸いです」という一文に、賞味期限の短いただのタレント本ではないという自負を感じます。