「フレンジー」

フレンジー [DVD]

  • 昨年4〜5月のNHKハイビジョンシネマの特集では放映されなかったアルフレッド・ヒッチコック作品がいくつか衛星映画劇場で放映。まずは「フレンジー」(12月15日放送)から。1972年。
  • 最後から2番目の作品。全体のストーリーも収まりが良いし、バブス・ミリガンの殺害やトラックの荷台でのタイピン探しの場面などでの演出も冴えていて、ヒッチコック復活を印象付けたということが十分に頷ける出来。
  • オックスフォード警部の奥さんのフランス料理は本当に不味そうで、警部の反応ともどもすごく可笑しい。
  • 淀川長治山田宏一蓮實重彦「映画千夜一夜」に、「『フレンジー』でも、殺人鬼の男がママといっしょに窓から下をのぞくとこがあるでしょう。あのときのお母さんがすごいのよ」(淀川長治)、「気持ち悪いお母さんでしたねえ(笑)」(山田宏一)というくだりがありましたが、確かにワンシーンながらあの母親は強烈な印象でした。