「ノー・ディレクション・ホーム」

ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム [DVD]

  • NHK−BSで12月26日放送。マーティン・スコセッシ監督。2005年。タイトルは「ライク・ア・ローリング・ストーン」の歌詞の一節。
  • 208分と長尺ですが、対象は長いキャリアのうち1966年まで。2部構成ながら、それほどキッパリと別れている訳ではなく、大まかに第1部がフォークの貴公子になるまで、第2部がエレクトリック化の顛末という感じ。
  • ボブ・ディランのことがミュージシャンとしてあまり好きではなく、「ドント・ルック・バック」も未見なのですが、アレン・ギンズバーグを落涙させた詩人としての側面や、ジョン・ハモンドを篭絡した戦略家としての側面等を、幅広い関係者の証言や本人のインタビューから浮き彫りにしていて、それなりに興味深く観られました。
  • スージー・ロトロもジョアン・バエズも比較的美貌を保ったまま齢を重ねているのは、アニタ・パレンバーグやマリアンヌ・フェイスフルと違ってドラッグの影響がないからでしょうか(スージー・ロトロは先月亡くなっているようです)。
  • バイク事故の後にロイヤル・アルバート・ホールであるかのような印象を受けたので調べてみましたが、やはり、ロイヤル・アルバート・ホール(実際にはマンチェスター)公演(1966年5月)→バイク事故(1966年7月)→ビッグ・ピンク(1967年〜)という流れ。