- NHK−BSで3月27日放送。マーティン・スコセッシ監督。2008年。
- 過去の映像や現在のインタビューを時折挟み込んでいますが、何にフォーカスしたいのか、全体的に意図が不明。冒頭と最後の演出もあざとくてあまり感心しませんでした。
- 中心となるのは、2006年、ニューヨークのビーコン・シアターでの公演の模様。ビル・クリントン元大統領のチャリティー活動の一環として行われたもののようですが、約2000人程度というキャパシティーを別にすれば、特別なオケイジョンでもなく、ビガー・バン・ツアーでの一公演の記録という以上の面白味はないように思いました。
- バディー・ガイをゲストに迎えて「シャンペン&リーファー」を演奏するところが偉いところ。「ブルースの伝道師」を自称しているのは冗談でも皮肉でもなく、割りにピュアな発言であることが窺えます。
- キース・リチャーズは相変わらずステージ上で吸いさしのタバコを投げ捨てたり吹き捨てたりしてましたが、もはや古典芸能の風格。スタッフがコソコソッと飛んできて拾うのだろうか。
- また、ソロを取るボビー・キーズとその前でウハハと笑うキース・リチャーズの姿には涙腺が緩みました。末永く頑張って頂きたい。