「魅惑のオペラ(05);魔笛」

魅惑のオペラ 5 魔笛 モーツァルト

  • 1971年に「公演のライヴではなく、スタジオで特別に制作された贅沢な映像」で、アップショットやカット割りも多く、ミュージカル映画のような雰囲気(舞台映像だと思っていたので少し面食らいました)。ローファイな感じの舞台美術には戦隊モノの香りも。
  • 「画像と録音は現在のレベルからするとやや劣る」ものの、「当代随一の錚々たる歌手たち(ハンス・ゾーティン、ニコライ・ゲッダ、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、クリスティーナ・ドイテコム、エディット・マティスクルト・モル)による絶妙なアンサンブル、切々と訴える歌唱の数々」、「正統的な演出」による「歴史的名演」だそうです。
  • エマヌエル・シカネーダー台本によるジングシュピールという経緯や作曲を行ったあずまやの様子は映画「アマデウス」で見られるとおり。
  • 有名な夜の女王のアリア「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」を余裕綽々で歌う姿には圧倒されますが、「初演の時に夜の女王を歌ったのは、モーツァルトの妻コンスタンツェの妹、ヨゼファ・ホーファー」で、「とても歌えない」と尻込みする「義妹のお尻をポンと叩いて、高音を出させた」んだそうです。
  • 魔笛」まで観るのが一応の目標だったので、当面はオペラもこれで打ち止め。