- NHK−BSで2月7日放送。デヴィッド・リーン監督。1988年公開の完全版(オリジナルは1962年)。227分。
- 春具「オランダ・ハーグより」で紹介されていた、アカバ奪取を卑劣な奇襲とみなし、本作を史実を捻じ曲げた映画だと憤慨するトルコ外務省出身の同僚が思い出されます。
- 画になるショットが満載で引き込まれます(特に前半)。アリ登場シーンにはクラッときました。
- ファイサル=オビ・ワン・ケノービ=ニコルソン大佐。アウダ・アブ・タイ=ザンパノ。アンソニー・クインのアラビックな雰囲気が生々しくて凄かった。
- ヒロイックな前半から後半に入るや、一転して、徐々に精神のバランスを崩し、現実の前に夢破れた果てのアンチ・クライマックスなラストの渋さに驚愕。
- その崩壊の契機はやはりデラアでの性的陵辱なのでしょうか。単に拷問でアラブ人を裏切りそうになった精神的ショックでは片付けられないような描写に見えましたが。