- 雑草のようにしぶとく蘇生するラテン音楽への好奇心。超ビギナー向けのこんなアイテムがツボにはまるのではないかと期待して購入。
- タンゴやボサ・ノヴァ、フォルクローレ、レゲエまで含まれている守備範囲の広さ。カリブ海限定でもよかったのですが、アタウアルパ・ユパンキが聴けたのは望外の収穫(こんな機会でもないと聴くこともなさそう)。カルトーラも聴ければなお良かった。
- キューバ原産のルンバ(Rumba)と国際的に流通するルンバ(Rhumba)の違いと起源、サルサの発生とキューバ革命の関係、ザビア・クガートのザビア=フランシスコ・ザビエルのザビエル(Xavier)という豆知識など、ホウホウと興味深く読めます。
- 他方で、幻滅なのはチャイルディッシュで左寄りな政論で、第8章「ラテンアメリカの真実がみえる10曲」など、読み通すのが辛いほど。この手の企画で著者に信頼が置けないとどうにもなりません。
- 広く浅く色々聴けて楽しかったですが、やはりフォルクローレ系よりは、キューバ、プエルトリコ、NYサルサという辺りが現在の関心領域。「アワ・ラテン・シング」の40周年記念盤(2CD+DVD)が出ているようなのでまずはそれにトライしたい。
- 3年前に購入した、マンボラマTokyo 「米国ラテン音楽ディスク・ガイド50’〜80’」を今こそ再読すれば良いだけの話だったかもしれません。