- パスしようかなとも思ったのですが、「アメイジング・グレイス−ザ・コンプリート・レコーディングス」〜「ライヴ・アット・フィルモア−ドント・ファイト・ザ・フィーリング」とアレサ・フランクリン関係の完全版は当たり続きだったので購入(楽天市場ワーナー・ミュージック直営店)。
- 8曲目「リスペクト」までは、1曲1曲の尺が短いせいか、彫りが浅く上滑っている感じ。「全国テレビ・ラジオ・アナウンサー協会(NARTA)」の総会ということもあってか、オーディエンスとの交歓のようなものが感じられません。
- 冒頭「ロック・ステディ−」ももっとタメを効かせてクールにやって欲しい。高速なのは良いですが、軽く流れてしまっている気がしてなりません。
- ところが、「明日に架ける橋/愛のプレリュード」以降、長めの尺で、腰を据えてジックリと、鉄瓶が煮立つようなアプローチをされると、さすがにゾワッと総毛立つような迫力があります。
- インスト「ヤング・ギフティッド・アンド・ブラック」をカッチリと決めた後の「オー・ミー・オー・マイ」も、ルルのオリジナルは聴いたことがありませんが、しみじみと聴かせます。アルバム・タイトルにするだけのことはあります。
- 逆に「ザッツ・ザ・ウェイ・アイ・フィール・アバウチャ」は、ボビー・ウーマックのオリジナルは全然好きではなかったのですが、これまたじっくりと聴かせます(ラストが疑似ライヴっぽいのが気になりますが)。
- 「スピリット・イン・ザ・ダーク」は、「ライヴ・アット・フィルモア・ウェスト」における、竜虎相見えるといった感じで鬼気迫るレイ・チャールズ参加ヴァージョンに比べるとどうしても迫力不足は否めません。
- マスト・アイテムというようなものでもないけれども買って損はなかったという感じ。