Various Artists 「カリビアン・ミュージック・ルーツ」

カリビアン・ミュージック・ルーツ

  • 竹村淳ラテン音楽名曲名演111」をきっかけに久方ぶりにいくつかラテン・アイテムにチャレンジ。自殺した中村とうようがライス・レコードから出したラテンもののコンピレーションに手を出すことにしました。まずはカリブ海全域を対象にした本作から。
  • アカデミックな視点からコンパイルされた聴き飽きない音源と充実したライナーで、定価2520円はコスト・パフォーマンスが高いと思います。
  • 全体的にいなたいけれどコクがあって良い感じ。ロドルフ・ルグロー「リボン・シュ・シュ」など頬が緩みます。
  • エディー・パルミエーリ「ライヴ・アット・シンシン」等がピンとこなくても、この手のコンピレーションはいけそうな気がして、「この手があったか」という感覚。
  • いわば、バディ・ガイのオリジナル・アルバムにはいまひとつのめり込めないけれど戦前ブルースのコンピレーションは好物、ダンスホール・レゲエは積極的に聴かないけれどスカのコンピレーションは大好物、という感じでいける気がして、ブレークスルーの予感です。
  • その伝でいえば、少しアカデミックすぎるのはないかと感じられる収録曲も、戦前ブルースのコンピレーションに収録されているワークソングの類と理解すればそれなりに楽しめます。