加藤一二三「将棋名人血風録−奇人・変人・超人」

将棋名人血風録 奇人・変人・超人 (oneテーマ21)

  • 出張先の大阪で購入し、帰りの新幹線車中で読了。という程度の読み応え。
  • あの加藤一二三が自分以外の名人11人について語る本が面白くないはずがないと思ったのですが、これが聞いたような話ばかりで意外に退屈。あまりぶっちゃけていないのか、天才の腹の中は清透ということなのか。
  • らしさが味わえるのは突然の聖書の引用等(「旧約聖書にこうした話が出てくるということは、作戦がいかに大事かということを示していると私は思うのだ」)。神様のメッセージの話(「4連敗した後の5月28日、日曜日のことだった。洗礼を受けた下井草教会でミサにあずかっているとき、私は神秘的な体験をした。そして、そのとき私は確信したのである。『今回は負けたけれども、いつの日にか、きっと名人になれる』」)などはインパクトあります。