2012-06-09 加藤一二三「将棋名人血風録−奇人・変人・超人」 本 出張先の大阪で購入し、帰りの新幹線車中で読了。という程度の読み応え。 あの加藤一二三が自分以外の名人11人について語る本が面白くないはずがないと思ったのですが、これが聞いたような話ばかりで意外に退屈。あまりぶっちゃけていないのか、天才の腹の中は清透ということなのか。 らしさが味わえるのは突然の聖書の引用等(「旧約聖書にこうした話が出てくるということは、作戦がいかに大事かということを示していると私は思うのだ」)。神様のメッセージの話(「4連敗した後の5月28日、日曜日のことだった。洗礼を受けた下井草教会でミサにあずかっているとき、私は神秘的な体験をした。そして、そのとき私は確信したのである。『今回は負けたけれども、いつの日にか、きっと名人になれる』」)などはインパクトあります。 インパクトと言えば、咥え煙草の升田幸三の顔写真(「凝視する升田幸三」)は初見でしたが凄いインパクトでした。