北野武「物語」

物語

  • ときどき「SIGHT」で北野武のロング・インタヴューを掲載しているのは知っていましたが、単行本がもう10冊目とは驚き。これまでの映画作品を語っているとのことで初めて手に取ってみました。
  • 10冊目といっても、活字の大きな低密度仕様。内容がインタヴューならば、ハードカヴァーだったら大判2段組・大頁数でギュウギュウに詰め込むか、あるいはペラペラで安価な文庫で出して欲しいところ。
  • 「編集で直せるってものに対しては、何度もやらせたってめんどくさいし、時間のムダだから、そのまんまOKにしちゃう。だから結構、編集を考えながら撮ってる感じがあるね」というような具体的な方法論は興味深く、映画作品を観直したくなります。
  • ところどころで語られている「自分が粘り足りなくてこれでOKしちゃった」というような、スタミナ面の反省が生々しくて印象に残りました。