山下達郎 「On the Street Corner 1」

ON THE STREET CORNER 1

  • 昔から、機会があったら購入しようと思っていたシリーズ。特に理由もなく今購入。第1作は1980年発売。
  • 「特にコーラス好きの私にとって、どのような技術的に優れたコーラスよりも、この3パートの単純なハーモニーには、根源的な響きがあるように思えてならなかったのです」と溢れるドゥーワップ愛をライナーで軽く披露。
  • ライナーによれば、「当初、純粋に私の趣味として行われていたもので、一部をステージで披露したりしているうちに、徐々に曲数がたまって来て、それでは、というのでレコードにまとめてみたもの」であり、かつ、ウィキペディアによれば、「『RIDE ON TIME』が売れたらアカペラ・アルバムを作らせて欲しい」という言質を取っていたとのことで、所謂ご褒美アルバム。
  • 冒頭の「ユー・ビロング・トゥー・ミー」(「ナイル川のほとりからピラミッドを見たら…」)に聴き覚えがあると思ったら「アリーMyLove」で何度か流れていました。いかにもアリー・マクビール的なタイトル。
  • 個人的にも大好きな「ザッツ・マイ・ディザイアー」について、「ボーナス・トラックは通常は最後に収録されますが、終わりの曲は“THAT’S MY DESIRE”のままにしておきたかったので、オリジナル・アナログ盤のA面とB面の間に入れることにしました」、「もう長い間、私のコンサートのクロージング・ナンバーとなっている曲」との拘りが示されていて嬉しい。
  • 耳心地の良さに思わず聴き流してしまいそうになりますが、「ドリップ・ドロップ」のコーラスの迫力には毎回ハッとさせられます。