北野武「余生」

余生 (ソフトバンク文庫)

  • ロッキング・オン北野武自叙伝シリーズについては、ハードカヴァーだったら大判2段組・大頁数でギュウギュウに詰め込むか、あるいはペラペラで安価な文庫で出して欲しいと思っていたところ、既にソフトバンク文庫(2007年11月創刊)なるところから文庫化されていました。第一弾「余生」から。
  • 例によって口語調書き起こしの低濃度仕様ですので、735円という値段設定はややお高めでしょうか。
  • 内容的に特段面白いこともなかったのですが、ゴシッピーな観点からは、フライデー襲撃事件(1986年)の時の愛人と「キッズ・リターン」(1996年)頃まで付き合っていたというのが驚きでした。
  • 「孤独」、「時効」までの3作が2008年5月に文庫化されたものの、その後5年間続刊がなく、第4作「異形」以降の文庫化はあまり期待できない様子。