関川夏央/谷口ジロー 「『坊っちゃん』の時代 第1部〜第5部」

『坊っちゃん』の時代 (双葉文庫)  『坊っちゃん』の時代 (第2部) (双葉文庫)  『坊っちゃん』の時代 (第3部) (双葉文庫)  『坊っちゃん』の時代 (第4部) (双葉文庫)  『坊っちゃん』の時代 (第5部) (双葉文庫)

  • これは面白い。そもそも明治文学関係の知識が乏しいので、二葉亭四迷の家庭環境や石川啄木の実像等、目から鱗が落ち、パースペクティヴがバキバキと広がる快感があります。
  • 縁側のある日本家屋や和書を横積みにした本棚のある書斎など、ヴィジュアル面でのディテイルもとても魅力的。
  • 夏目漱石が散歩しながら歌っていた妙な歌(「わたしゃよっぽどあわてもの〜」)は、添田唖蝉坊「ラッパ節」のようです。
  • 明治文学の古典を色々読んでみたい気持ちにさせるだけの喚起力がありますが、死ぬまでに実際に読めるのかどうか、残り時間が気になりつつあるところ。