山名昇「BLUE BEAT BOP! (REISSUED EDITION)」

BLUE BEAT BOP! REISSUED EDITION

  • 2度目のリイシューという事実から、スカ/ロック・ステディー本として充実したものと推察、購入を決断。
  • ゴチャゴチャとして整理が悪い、頭に入りにくい文章だなと最初は拒絶反応を起こすのですが、慣れてくるとこのディテイルの羅列が(たとえ馴染みがなくとも)いちいち面白くなってくるという感覚。
  • スカタライツの項は面白い上に感動しました(「ただのスタジオ・ミュージシャンの集団ではなかった。たった2年間ではあれ、輝いていたんだなぁとつくづく思う。メンバーそれぞれが、きっとあのころのことを今でも思い出すんだろう。若く、無茶苦茶で、楽しかった時代のことを。それが僕にもわかったような気がするのだ」)。
  • スカ/ロック・ステディー本にも関わらず、読後欲しくなったのは、ボブ・マーリー「キャッチ・ア・ファイア−デラックス・エディション」(「2001年初夏、とんでもないCDが、しかし密やかに発売された」)と「バトル・オブ・ザ・DJズ」(「DJのオムニバスは、特に若い人にお勧め。スタジオ・ライヴっぽいつくりだが、音もいいし元気もいい」)という不思議。
  • 山口‘Gucci’佳宏 「スカ・ディスク・ガイド−400 Fabulous Discs From Jamaican Oldies Music」を読んだ際(もう9年も前!)に欲しいと感じた人名事典的な存在だと思われるので、2冊併せて末永く楽しみたい。