「殺人狂時代」

映画

ＮＨＫ−ＢＳプレミアムで５月１０日放送。チャールズ・チャップリン監督。１９４７年。

主人公には、実在したフランスのシリアル・キラー、アンリ・デジレ・ランドリュー（１８６９〜１９２２年）というモデルが存在するようです。

波力発電も海水燃料ももはや荒唐無稽な投資先ではなくなってしまいました。エコロジー先取り。

未亡人役のマリリン・ナッシュ（中山エミリ似）は、映画では、本作の他に「地底戦車サイクロトラム」（１９５１年）にしか出演していないようです。

花屋役バーバラ・スレーターが短い出番ながらもチャーミングで印象に残りましたが、代表作は「三ばか大将」シリーズのうちの２本（「Three Smart Saps」（１９４２年）、「Half-Wits Holiday」（１９４７年））のようです。

「モダン・タイムス」（１９３６年）以降の社会風刺路線は厚みを欠くような気がしますが、本作は「ライムライト」（１９５２年）への助走と捉えることも可能でしょうか。