「なにはなくとも全員集合!!」

なにはなくとも全員集合!! [VHS]

  • NHK−BSプレミアムで6月6日放送。渡辺祐介監督。1967年。
  • 古今亭志ん朝が主役級で出演。古今亭・ロミオ・志ん朝と中尾・ジュリエット・ミエの駆け落ち。熱の湯でのキスシーンは古風だけれど洒落た演出でした。
  • テレビ番組「8時だョ!全員集合」は、本作の2年後、1969年スタート。となると「全員集合」の由来は何なのでしょうか。つらつらと調べてみるに。
    • 初期ドリフターズは冒頭で演奏をした後、いかりや長介の「全員集合!」の一声で全員が舞台前面に出てきてコントを始めており、これがキャッチフレーズ化。
    • 三木のり平が出演していた桃屋のコマーシャル「なにはなくとも江戸むらさき」と、この「全員集合」にちなんで、初出演映画のタイトルは「なにはなくとも全員集合!!」に。
    • その後の出演映画のタイトルは、「ドリフターズですよ!前進前進また前進」(1967年10月)、「やればやれるぜ全員集合!!」(1968年1月)、「ドリフターズですよ!盗って盗って盗りまくれ」(1968年4月)、「ドリフターズですよ!冒険冒険また冒険」(1968年9月)、「ドリフターズですよ!特訓特訓また特訓」(1969年1月)、「ドリフターズですよ!全員突撃」(1969年4月)、「いい湯だな全員集合!!」(1969年7月)、と「全員集合」がシリーズ名とまで言えるかどうかは微妙。
    • 1969年10月に「8時だョ!全員集合」が放映開始された後は、「ミヨちゃんのためなら全員集合!!」(1969年12月)、「ズンドコズンドコ全員集合!!」(1970年8月)、「誰かさんと誰かさんが全員集合!!」(1970年12月)、「ツンツン節だよ全員集合!!」(1971年8月)、「春だドリフだ全員集合!!」(1971年12月)、「祭りだお化けだ全員集合!!」(1972年8月)、「舞妓はんだよ全員集合!!」(1972年12月)、「チョットだけョ全員集合!!」(1973年8月)、「大事件だよ全員集合!!」(1973年12月)、「超能力だよ全員集合!!」(1974年8月)、「ザ・ドリフターズの極楽はどこだ!!」(1974年12月)、「ザ・ドリフターズのカモだ!御用だ!」(1975年8月)、「正義だ!味方だ!全員集合!! 」(1975年12月)と、完全にシリーズ名化。
    • なお、フレーズ「全員集合」の由来はハナ肇説もあるようです。
  • テンポも良く、存外に楽しめました。当時の草津の風景や女性陣のファッションも楽しい。