Various Artists 「Brazuca!-Samba Rock & Brazilian Groove from the Golden Years 1966-1978」

Brazuca! Samba Rock & Brazilian Groove from the Go

  • レコード・コレクターズ10月号」の駒形四郎によるレヴューに惹かれて購入。曰く、
    • サンパウロのDJパラウォン(中略)が主宰するパーティのひとつ『ジンガ』では、サンバホッキ、ブラジリアン・ソウル、アフロ・ブラジリアン、カリンボーなど、ブラジル音楽に特化したファンキーな音楽がかけられる。こういった、多様なジャンルのブラジル音楽のグルーヴを追求するスタイルは、アンダーグラウンドで“ブラズーカ”と呼ばれるようになった」
    • 「現場当事者のパラウォンが、ブラズーカと呼ばれるシーンを紹介するのが、この編集盤」
    • 「音源は主に70年代のもの。ニコラ・コンテのコンピのようなニュー・ディスカヴァリー集ではないが、どれもブラジルのクラブ・ミュージック・シーンで再評価された重要な曲ばかり」
    • 「1曲たりともハズレなしの珠玉のブラジリアン・レア・グルーヴ集として基本の一枚」
  • ブラジリアン・ソウル&ディスコのコンピレーション「テルサ/ルビー」が存外良い感触で記憶に残っていたのも購入を後押しした気がします。
  • ノリエラ・ヴィエイラ「16トネラーダス」は、言われてみればイントロからもろに(憂歌団もカヴァーしていた)マール・トラヴィス「16トン」ですが、それはそれとしてもファニーでインパクトがあります。
  • トニ・トルナード「ソウ・ネグロ」は、ハンク・バラード「フロム・ザ・ラヴ・サイド」のカヴァー/改作と書いてあったので聴き直してみましたが、よくわかりません。
  • 駒形四郎のレヴューに偽りなく、全曲楽しめますが、中でもアルナウド・ロドリゲス「トゥルマ・ド・ポゥ」、エルザ・ソアレス「サゥテイ・デ・バンダ」、ヂ・メロ「ペルナロンガ」、エヴィーニャ「エスペラール・プラ・ヴェール」あたりが、単なるポルトガル語ファンクにとどまらないブラジリアン・テイストが実に格好良くて気持ち良く、これは望外の拾いものでした。