- もうちょっとこの人の話を読みたいと思って本書を購入してみましたが、全体的にかなりあっさりした記述で、特に音楽的な内容については食い足りません。
- 他方で、このあっさり具合が天才性を強く感じさせるのも事実。ブザンソン国際コンクール優勝のくだりの薄味加減たるや凄いです。
- そういう意味では、「小澤征爾さんと、音楽について話をする」では、対話という形式が上手く機能したということなのかもしれません。
- 爽やかで痛快な挑戦の記録としてはマスターピース。写真も豊富で楽しいです。10代の頃に読まなかったのが良かったのか悪かったのか。