小玉武 「係長・山口瞳の<処世>術」

係長・山口瞳の<処世>術

  • 書店で興味を持って購入しましたが、前著「『洋酒天国』とその時代」の成功を受けた二匹目の泥鰌的なアイテムだったようです。
  • サントリー係長時代の山口瞳の処世術をその部下だった著者が述懐する、というようなものを想像していたのですが、山口瞳の部下であったという事実をルアーにした小玉武自身の陳腐な雑論。商売としては悪質。
  • 前著は好著なのかもしれませんが、本作に限っていえば、構成、文意ともに不明瞭かつ退屈極まりなく、全く魅力を覚えません。