- 昨年末に書店で見かけ、インタヴュー集というところに惹かれて購入。
- 「弁証法といっても、難しく考える必要はない。『人を呪わば穴二つ』というのも弁証法的認識です(笑)」といった軽快さ、「左翼の雰囲気のなかでうろちょろしている前衛気取りのボケ」という露骨な攻撃性、「中学一年のときにジョイスの『ユリシーズ』を図書館で借りてきて、何が書いてあるか分からないので返した覚えがありますね。中学二年のときにもう一度借りに行った。また分からないので返した(笑)」というほのぼのとした想い出語りなど、インタヴューでしか得られない面白さはありますが、左翼思想家としてのバックボーンも時にギョッとするほど露わ。