- 3年前に読んだ山名昇「BLUE BEAT BOP! (REISSUED EDITION)」で、「2001年初夏、とんでもないCDが、しかし密やかに発売された」と紹介されていて興味を持ってすかさず購入しておいたにも関わらず、これまた、ロイド・ブラッドリー「ベース・カルチャー−レゲエ〜ジャマイカン・ミュージック」待ちで放置していたもの。
- 素顔がしっかりしているので、化粧を落としたからといって驚くような変化はないというのが率直な感想。山名昇は「謝れば済むことではない、噴飯ものだ」「全然こっちのがいい」「二度と聞きたくない」「何が問題なものか」と断然オリジナル・ジャマイカン・ヴァージョン支持のようですが、そこまで熱烈な想いは抱けません。
- むしろ、リリース版に馴染んでいるだけに、ウェイン・パーキンスのギターやジョン“ラビット”バンドリックのキーボードもなければないで寂しい気持ちも。特に好きでもなかった職名の同僚でも、いなくなったら少し寂しい感じとでも言えましょうか。
- 「もしもロック・ファン向けというこれらの変更が功を奏したならば、それはそれで良かったと言えるかもしれない。ところがそうはならなかった。『キャッチ・ア・ファイア』は成功作でも何でもなかった。リリースされた73年にはたったの1万4000枚しか売れなかったのである」(山名昇)というのは面白い指摘。
- 「キンキー・レゲエ」冒頭のボブ・マーリーの笑い声がチャーミングでドキッとしました。