- 第2集が出ていることを知り、第1集はガツンとした読み応えがあったという感触を頼みに購入。
- 「小蓮の恋人」は「ゴッドファーザーPart?」を思い出させるちょとしたサーガのような面白さでしたが、より琴線に触れたのは「ルポ十四歳−消える少女たち」。
- 「彼らは“中流”という階級が底のほうから溶解していく現象のシンボルとして街で生き延びている」というミドルティーンの有様に迫りつつ、唐突に「八歳のときに強姦されましてね(中略)十三歳から十四歳の間に、衝動的飲酒というんでしょうか、定期的に、大量のアルコールを飲んではふらふら街に出ていって、廃ビルの地下に酩酊状態で転がっているという行動をおこしはじめました。十五歳からは、その行動は顕著でした」とカムアウトし、かつ、後のインタヴューでは「私はそういう同情には価いしない人間でして。本を作るためなら身を売る、腕の一本でも二本でもどうぞというような人間ですので」と嘯くという濃さ。