- BSジャパンで1月30日放送(CM中断あり)。市川準監督。1996年。
- 声を張らない、説明的な台詞は一切言わない、といったリアリズム演出が鼻につくところもありますし、それであってなおスムースに理解させるという精緻な計算までは出来ていない印象ですが、静謐で切ないトーンが素敵で、かつ、ああこういう感じだったのかもと思わせるだけの説得力があります。
- トキワ荘ものを、寺田ヒロオを主役にし、本木雅弘が演じる、というところが絶妙。藤子不二雄A「まんが道」の明るくて頼れるテラさんのイメージを壊さないまま、陰惨な晩年まで想起させるところがジワリと染みます。
- 映画本編と関係ないですが、死去の2年前、寺田ヒロオ邸での最後の宴会の映像が泣ける。