- NHK−BSプレミアムで8月24日放送。サム・ペキンパー監督。1972年。
- 昔観たはずなのですが、完全に失念。まずオープニング・クレジットで原作が「おれの中の殺し屋」のジム・トンプソンということに驚き。もっとカルトでアンダーグラウンドな作家だと思っていました。
- ウジウジしているように見えないスティーヴ・マックイーンと育ちの良さそうなアリ・マッグロー。ハッピーエンドへの変更も含め、サム・ペキンパーとスティーヴ・マックイーンの指向で引き裂かれている感。
- 最終編集権がマックイーンにあることにペキンパーは後から気づいたそうですが、「金のため(He would always say we did this one for the money)」、「素面では監督できない(I can't direct when I'm sober)」等々、ペキンパーの恨み辛み発言は多々残されている模様。
- マックイーン手動による音楽の差し替え(ジェリー・フィールディングからクインシー・ジョーンズへ)も気に入らなかったようですが、新聞に全面広告(フィールディングへの感謝のメッセージ等)を出したというのは烈しいです。
- 駅の泥棒=リチャード・ブライト=「ゴッドファーザー」のアルベルト“アル”ネリ(フレド・コルレオーネをボート上で粛正)
- 「007/慰めの報酬」で砂漠から生還するダニエル・クレイグとオルガ・キュリレンコのヴィジュアルは、本作へのオマージュ(ゴミ捨場から歩いて脱出するシーン)だったかと思われます。