The Beatles 「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band - 2 CD Anniversary Edition」

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(2CD)

  • 「サージェント・ペパーズ・ロンリーハーツ・クラブ・バンド」は個人的にはビートルズの中で一番聴かないアルバムだったのですが、「レコード・コレクターズ6月号」の特集を読んでいたら、以下のような懐疑的なコメントがたくさん述べられていて、激しく膝を打ちつつ、逆に興味をかきたてられました。曰く、
    • 「冒頭2曲はコンセプトをしっかり守ってるのに中盤はすっかりビートルズで、最後に突如サージェント・ペパーズ・・・に戻る」(本秀康レコスケくん」)
    • 「ポール曲がパワー不足のなか、1曲入魂のはずのジョージの『ウィズイン・ユー・・・』が、アルバム中最も退屈だと言われる」(本秀康レコスケくん」)
    • ビートルズがコンセプトにこだわったのって、楽曲の弱さを補強するためじゃない?」(本秀康レコスケくん」)
    • ビートルズの印籠としては『サージェント・ペパーズ』は曲が弱いというような印象があった。自分でレコーディングしてても『ちょっと曲が弱いな』と思うとダビングするんですよ。音をどんどん積み重ねる」「このアルバムでこれだけ音を積んだっていうのは、この時期、バンド内のソングライティング力が弱まっていたという証拠。ぼくにはそういう印象があって、正直、聴き直すことがなかった」(鈴木惣一朗
    • 「『リヴォルバー』まではギリギリでジョンとポールのバランスが成り立っていたような気もするけど、ここでいったんポールのバンドになる。だから、ビートルズという“バンド”が好きな人にとって、『サージェント・ペパーズ』は座りが悪いアルバム。だけど、とにかく音がいっぱい入ってにぎやかだから、『サージェント・ペパーズ』はメディアによってロックの金字塔にされちゃった」(鈴木惣一朗
  • 音質にあまり拘りがないのでリミックスに特段の驚きはなし。アウトテイクもまあこんなもんかという感じで、「アンソロジー」を超えるインパクトは感じられませんでした。SE抜くとこんな感じか、という程度。
  • 残念ながらアルバムの評価が変わるようなことはありませんでしたが、「ペニー・レイン」のアウトテイクとリミックスが良かった。
  • かなり久々にCDを購入したにも関わらず、何となくピンとこないまま「録音ラジオサーバー」でAM放送を録音して聴く習慣がついてしまい、加齢とともに音楽との距離は広がる一方。