The Rolling Stones 「Ladies and Gentlemen」

レディース&ジェントルメン(限定盤)

  • 各種発売されているようですがCDのみのパッケージを購入。端的には「コックサッカー・ブルース」の時のツアー(1972年)の音源。
  • 元々は「コックサッカー・ブルース」の素材として使用することを前提として撮影したもの。「コックサッカー・ブルース」の上映禁止を受け、コンサート部分だけの映画として1974年に上映。2010年に映像ソフト化、今回初CD化。
  • 「ツアー自体をまるごとステージのようにショー化しようと決め」(フランソワ・ボン)、「そのために作家をツアーに同行させ、映像作家にツアーの一部始終を記録させようとしたストーンズ側の意図があった」(寺田正典)、という視点には目から鱗が落ちました。
  • ちょっと音がモコモコしていて(「バンドのサウンドは比較的中央に固まっており、実際のライヴの鳴りに近いソリッドな感触」(行川和彦))、ミック・テイラーとキース・リチャーズの絡みという一番美味しいところが聴きにくいですが、充実期の勢いはあり。
  • 思い出にすがるような音源を購入しているのも良くないのですが、すっかりのめり込んで音楽を聴くことができなくなっている自分に寂しさを覚えます。またそのうちに音楽を聴き込む人生の局面もあるでしょう。あって欲しい。