高橋ユキ「つけびの村-噂が5人を殺したのか?」

つけびの村  噂が5人を殺したのか?

  • 2013年の山口県周南市の連続放火殺人事件についてのnote記事がバズったことを受けて書籍化されたもの。
  • 淡々とした筆致で閉鎖的なコミュニティの異常さを浮かび上がらせていてゾワゾワするような不穏さ。陰口の迷宮。
  • 書籍化決定後の追加部分は空回り気味。単にウェブ記事を本の形にしましたという体の装丁もプアで、noteで400円という以上の価値は認め難い。
  • 面白いディテイルは拾っているものの仕上げにソリッドさを欠いており、ぎゅっと刈り込んで煮詰めて短編にまとめると丁度良いのではないかという印象。
  • 「正真正銘、本気の『事件ノンフィクション好き』」で「六本木のおしゃれなカフェで、木嶋佳苗から下山事件まで縦横無尽に語る」藤原ヒロシ。面白い。