2019-10-22 福江純「『超』入門 相対性理論-アインシュタインは何を考えたのか」 本 原子力発電の原理(核分裂連鎖反応でなぜエネルギーが発生するのか?)を調べていて、アインシュタインの「E=mc2」に到達し、自分の無知さに愕然。勉強用に購入。 原子力発電=原子爆弾(核分裂反応)、核融合発電=水素爆弾(核融合反応)。核分裂(融合)連鎖反応の過程で欠損した質量が熱エネルギーになる、という大まかな理解。 光速度が有限であること(オーレ・レーマーの観測/1675年)、光速度が不変であること(マイケルソン=モーレイの実験/1887年)が、はるか昔に確認・推測されていたということが既に驚き。光速度が不変ならば時間と空間が伸び縮みするという説明も直感的に把握しやすく、世評に違わぬ良書。 そこまではバッチリなんですが、「光速度不変の原理」と「全ての慣性座標系は等価」ということから、「E=mc2」が導かれるという部分が理解困難で、そういうものだと思うしかない。 イラストを描いているモリナガ・ヨウは「捃拾帖−東京大学の学術遺産」の著者。