- 各章本当にサラリとしたレコード紹介なので「小澤征爾さんと、音楽について話をする」のような読み物としての深さはないものの、古いレコードのジャケット写真等、ガイド本としての愉しさはある。
- クラシックの知識があればあるほど楽しめるような気もしますが、当方程度ではちょっと情報が上滑りしていきます。
- ラスト4章は曲ではなく人にフォーカスしていてさすがに面白い(「トマス・ビーチャムの素敵な世界」「ジョン・オグドンの個性的な生涯」「マルケヴィッチの穴」「若き日の小澤征爾」)。
- 「『モーツァルトのト短調』の魅力が横溢する室内楽曲の至宝。何度聴いても聴き飽きない」という弦楽五重奏曲第4番は何か欲しくなりました。