「アメイジング・グレイス」

アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン [DVD]

  • 絶対に行くぞと思っていたものの結局劇場には観に行かずDVDを購入。ヘッドフォンで大音量で視聴。
  • 「完成間近の頃にアリサ本人からストップがかかり企画は一時中断するも、18年にアリサが亡くなった後、遺族と映画関係者の間で話し合いがもたれ、『アメイジング・グレイス』は、その年の暮にようやく限定公開されるに至った」という経緯の作品。
  • 「この協会は思いのほか日常感のある、特別に大きくもないところにも見える、コンサートというより、実際に礼拝を行い、それを信者の前でライヴ録音するという形で作られた」とのこと。確かに思ったよりも小さな会場で、元は映画館っぽい。バーナード・パーディーとチャック・レイニーとパンチョ・モラレスがぎゅうぎゅう詰めで演奏しています。
  • 新作のゴスペル・アルバムをスタジオではなくライヴで録ってみよう、撮影もしてみよう、という経緯のようなので、いつもの礼拝を撮影してみましたというような熟れた自然な雰囲気はない。
  • 短いけれども音源以上のものが確かにある。特に1日目の「アメイジング・グレイス」が驚くほど印象が変わった。ほぼ独唱でじっくりじっくり会場を引き込んでいき、クワイアが聞き惚れ、涙し、クリーヴランド師が感極まり、ふと気付けば会場がグラグラと熱狂している様は圧巻。音楽と信仰の力、そしてこれを喉一つでやってのけるアレサ・フランクリンの凄みをを見せつけられる。ある種の魔法。
  • 2日目にはミック・ジャガーチャーリー・ワッツが最後列で鑑賞(こういうところがセンスが良い)。クララ・ウォードやアレサ・フランクリンの父親も前列で鑑賞。「生命は永遠に」ではゴスペル恒例の卒倒する信者も。
  • 「尊き主よ我が手を/きみの友だち」が、クワイアの存在感があってアレサ・フランクリンとのバランスも良くて好きですが、特に音源で聴いてきた以上の発見はなし。
  • アルバム・ジャケットの赤茶の衣装は2日とも着ていなかったようですが、ジャケット撮影用の衣装だったんでしょうか。
  • もうちょっと長く観たかったのはありますが、久々に感動した。満足。