山本周五郎「青べか物語」

青べか物語 (新潮文庫)

  • 図書館活用。玉袋筋太郎の紹介やイナダシュンスケの言及で興味を持って。
  • 猥雑でカラフルで生々しく、そこはかとなく哀しくて、とても良い。
  • 「おわりに」「三十年後」の雰囲気の変わり方に面食らったものの、あとがきを読んで納得。
  • 山本周五郎が浦安に住んだのは1928~1929年(26歳頃)。精神的にも経済的にも苦しい時期(「山本周五郎の浦安での生活は惨憺たるものであったらしい」)。「青べか物語」が発表されたのが1960~1961年(58歳頃)。
  • 功成り名を遂げた山本周五郎が振り返る青春時代。沢木耕太郎曰く「青春の救済」。サウダーヂ。