「男はつらいよ－寅次郎わが道をゆく」

• ＢＳテレ東で３月９日放送。山田洋次順監督。１９７８年。シリーズ第２１作。

• 冒頭の夢はＵＦＯ。渥美清のギラギラのスーツも笑えるけど、イウォーク化した佐藤蛾次郎も相当可笑しい。

• 夢部分は出色ですが本編はかなりいまいち。木の実ナナと武田鉄矢が充満させるくどさと暑苦しさ。延々と松竹歌劇団のステージを見せられるのもきつい。

村上春樹「騎士団長殺し」

• どこまでも「ねじまき鳥クロニクル」以降の諸作の延長線上で、似たようなキャラクターとモチーフや解決されない謎等、既視感しかないですが、ローリングストーンズの新しいツアーのセット・リストを見るような感じで、悪くはない。

• 「１Ｑ８４」のような読んでいて気恥ずかしくなるようなところはなく、「ねじまき鳥クロニクル」以降の作品の中では一番違和感は少なかったかも。

「男はつらいよ－寅次郎頑張れ！」

• ＢＳテレ東で３月２日放送。山田洋次監督。１９７７年。シリーズ第２０作。

• 冒頭の夢が大金持ちバージョン（吉田義夫は執事役）で異様に可笑しい。

• とらやガス爆発。シリーズ中にこんな劇的な出来事があったとは。

• とってつけたような藤村志保のマドンナは存在感が希薄でしたが、宴席のシューベルトをバックに傷心という展開は泣ける。平戸の風情も良い。

• 若者カップル応援ものでいうと第３０作「花も嵐も寅次郎」（沢田研二と田中裕子）がなんといっても印象深いですが、中村雅俊と大竹しのぶも負けじと良かった。

売払い

• ＮＨＫ・欲望の資本主義・制作班「欲望の資本主義－ルールが変わる時」

• ＮＨＫ・欲望の資本主義・制作班「欲望の資本主義２－闇の力が目覚める時」

• 猫組長／西原理恵子 「猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言」

• 溝口敦「血と抗争－山口組三代目」

• 団鬼六 「真剣師・小池重明」

• 保阪正康「昭和の怪物－七つの謎」

• 小口日出彦 「情報参謀」

• 黒崎敏／ビーチテラス 「可笑しな家−世界中の奇妙な家・ふしぎな家」

• 高野秀行「ワセダ三畳青春記」

• ニコルソン・ベイカー「中二階」

• 山本さほ「岡崎に捧ぐ（１）～（５）」

• 望月ミネタロウ「犬ヶ島」

• 水木しげる「劇画近藤勇－星をつかみそこねる男」

• 小山健「ありがとうさち子」

• 渡辺ペコ 「ペコセトラプラス」

• 辻井タカヒロ「焦る！辻井さん」

• 大友克洋ほか「親父衆」

• 蛭子能収「私はバカになりたい＜復刻版＞」

• 「Pro Football Weekly 2018 Preview」

• 「第２次大戦ＡＦＶリアルカラー」

• 「自重筋トレ１００の基本」

• 「はじめてのカブトムシ飼育ＢＯＯＫ」

• 「改訂新版：バックギャモン・ブック」

「選択４月号」

• メモ

• ＮＺテロを誘発した米「憎悪産業」－資金力と影響力「絶大」の極右団体

• 英ＥＵ離脱は「御破算」の様相－首相交代で探る「実質残留」への道

• トランプ長女「大統領就任」への野望－公私混同「疑惑山積」のイバンカ夫妻

• 安倍「四選論」に潜む罠－官邸封じ込めを狙う二階の「術策」

• 政界スキャン（４１０）二階俊博「ポスト安倍」政局の邪計-

• 小沢一郎「野党再編」への妄執－国民民主党の「百億円」で最後の博打

• 佐川急便「社長交代劇」の内幕－栗和田会長「個人商店」を危ぶむ声

• ＣＬＯＳＥ ＵＰ 潮田洋一郎（ＬＩＸＩＬ ＣＥＯ）－創業二代目「経営壟断」に鉄槌

• シリーズ企業研究／りそな銀行－レオパレス炎上で公的資金「再注入」の危機

• 「幻想」のｉＰＳ再生医療－世界が冷視「科学公共事業」の惨状

• 広島県警「八千万円盗難事件」の虚実－解明を阻む「不倫醜聞」と隠蔽体質

• 日本のサンクチュアリ（５３５）全国地方新聞社連合会－政府広報に依存する「たかり屋」団体

「横道世之介」

• ＮＨＫ－ＢＳプレミアムで１２月２８日放送。沖田修一監督。２０１３年。

• ８０年代の表層的な面白さを除いても不思議な魅力は感じられるのですが、描写が一本調子に丁寧で１６０分の長丁場ではダレるところもあり。

• いかにもといった個性の強い役者が脇を固める中、黒川芽以が醸し出す田舎の元彼女のリアリティが凄い。

• 未読ですが吉田修一の原作は面白そうな気がする。

「男はつらいよ－寅次郎と殿様」

• BＳテレ東で２月２４日放送。山田洋次順監督。１９７７年。シリーズ第１９作。

• 気が付いてみれば本作でも冒頭の悪役に吉田義夫。ウィキペディアによれば「冒頭の寅次郎の『夢シーン』でヒーローを夢見る寅次郎に成敗される悪党役を続けて演じた」とのこと。これも人望の故でしょうか。

• 冒頭夢シーンの鞍馬天狗が意味不明でしたが嵐寛寿郎登場で納得。三木のり平と渥美清との絡みが楽しい。

• 若き真野響子が可愛い。嵐寛寿郎の対面シーンも泣かせる。