- BSテレ東で2月16日放送。山田洋次順監督。1976年。シリーズ第18作。
「文藝別冊-マーヴィン・ゲイ」
- 書店で見かけて何故に今マーヴィン・ゲイ?と思いましたが、今年生誕80周年とのこと。
- 「『ホワッツ・ゴーイング・オン』(中略)はアル・クリーヴランドとオービー・ベンソンの基礎となるアイデアがあり、それをマーヴィンが膨らませたもの」、「『レッツ・ゲット・イット・オン』は、エド・タウンゼントというヴェテランが作ったものの上にマーヴィンが乗った感じ」、「『アイ・ウォント・ユー』に至っては、リオン・ウェアが作ったものをそのままもらっている」、「ほぼ自力で作ったとも言える『ヒア・マイ・ディア』はその内容のせいもあってか、売れなかった。これは極論だが、彼は誰か優れたコラボレーターがいたときにずば抜けた傑作を作れるアーティストということが言えるかもしれない」という吉岡正晴の指摘は慧眼。
- 「マーヴィンは、自分の面前で複数の男性とセックスするようジャニスに強要することもあった」というのも仰け反りますが、「マーヴィン3世の父親はマーヴィンだが、母親はアナの弟ジョージの娘で、当時15才のデニースだった」というのも更に驚愕。
溝口敦「血と抗争-山口組三代目」
- 「サカナとヤクザ」の鈴木智彦が、敬愛する溝口敦(「溝口さんが『肉』を書いたので、僕は『魚』を書きました。本書は溝口さんへのアンサー・ソングなんです」)の著作の中でも「このジャンルの様々な本を読んできましたが、『血と抗争』はこれまでのすべての本のなかで1位」と激賞していたのが本書。
- 曰く「山口組への徹底した取材とともに、ヤクザに斟酌しない言葉選びに痺れます」「その書きっぷりから、僕が入ったヤクザ専門誌では、『こういう書き方をしたら、クレームがきますよ、やってはダメですよ』と新人に教えるためのテキストとして使われていた。そのくらいヤクザ取材の地雷、つまりタブーが詰まっている。面白くないわけがないんです」「’98年に文庫が刊行され、今なお版を重ねていることも、いかに凄い本かを物語っています」。
- アドレナリンが噴出するような読書体験を期待していたのですが、文体が生硬で厳密さに欠けている上に構成に緩急が乏しいので読み通すのが苦しかった。ツボが分からない。
Herbert von Karajan/Berliner Philharmoniker「Opera Intermezzi & Ballet Music」
- NHKで観たロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のマノン・レスコー間奏曲が良かったので、諸ディスク比較の上、アマゾンでの熱いレヴューに感化され旧盤のこちらを購入。
- アミルカレ・ポンキエッリ「時の踊り」が聴けるのがポイント。