Various Artists 「101 Orange Street -Ska Meets Rocksteady Train」

101 Orange Street

  • バニー・リー・プロデュース音源からのセレクト。
  • ライナーでスカ〜ロックステディ時代を俯瞰。コクソン・ドット(スタジオ・ワン)、プリンス・バスター、デューク・リード(トレジャー・アイル)のスカ3巨頭に対して新勢力が台頭してきたのがロックステディ時代という理解で良いのでしょうか。
  • ロックステディの枯れた感じのメロウネスはやはり凄い破壊力。腰が砕けます。Slim Smith「Love and Devotion」、Twinkle Brothers「Sweet Young Thing」とか本当堪らん。西瓜にかける塩のように粗雑さがスウィートネスを引き出します。
  • この時期、トミー・マクックとバレット兄弟とスライ・アンド・ロビーが一緒に(かどうかは定かではありませんが)やってるんですか。当然といえば当然なんですが、自分の中では繋がってなかったです。
  • ところで。
  • ライナーを読んでプリンス・バスター関連の音源を聴き直そうと思ったのですが。
  • この辺の音源は権利関係が混沌としている上に、英国のレーベルがジャマイカのオリジナル・レーベルにお構いなしにコンパイルしてるし、そもそも細かい記録なんか殆ど無いからライナーも自ずと不親切だしで、どれがプリンス・バスター関連なのかよく分かりません。
  • じゃあ新たにコンピレーション買うかと思っても、現在入手可能な「ロッカ・シャッカvol.2」、「同vol.5」にも代表曲とされている「Madness」「Al Capone」「Ten Commandaments」が収録されていないし、何を聴けば良いのかよく分からない。
  • プリンス・バスター程のビッグ・ネームですらこの状況。
  • スカ〜初期レゲエは昔から好きなんですが、収録曲のダブりとこういう訳の分からなさが壁になって、幾つかコンピレーションを買ってしまうと手が止まってしまいます(この壁を越える程のマニアックな熱意は正直無い)。
  • そういう大らかさが生んだ楽しい音楽だということは分かってはいるのですが。何とかなりませんか。
  • 良いガイドブックでもあれば欲しいのですが、無いんだよなこれが。
  • 「スカ・ディスク・ガイド―400 Fabulous Discs From Jamaican Oldies Music」などというものもあるようですが、必要な情報量を遥かに越えてそうで怖い。