菊地成孔／大谷能生「東京大学のアルバート・アイラー東大ジャズ講義録キーワード編」

本

前期の「歴史編」も最高でしたが。

本作も底抜けに面白い。パースペクティブがバキバキと拡がりました。

後でやると言っていただけに、ファンクが軽くしか触れられていないのは残念。

残念で探していたら、非公式掲示板が残っているのを発見。

カットされた部分も面白い。バークリー・メソッドの高度な利用者としてのスティーリー・ダンとか。黒人音楽による白人音楽の逆搾取としてのモータウン、アース・ウィンド＆ファイアーとか。詳しく聞きたかった。

非公式掲示板における音楽とは関係ない余談ですが、「サウンド・オブ・サイレンス」映画化の際のマリア役争奪戦（ジュリー・アンドリューズ、ミア・ファロー、オードリー・ヘップバーン）が面白いとのこと。ジュリー・アンドリューズがハードコア・ポルノのハードコアなマニアだったとかいう凄まじいこぼれ話有り。凄く知りたいんですが、有名な話なんでしょうか。

楽理の部分は完全に理解できたとは言い難いです。安物で良いからキーボードが欲しくなってきた。

「憂鬱と官能を教えた学校」も買おうかな。