- 断酒6年目にして作中とはいえ自分に飲酒させるというのはどんな気分なんでしょうか。しかし「いせやスリップ」はディープで絶大な説得力があります。
- 熱狂的アズマニアを自称する菊地成孔氏は、誰もがもう駄目だと思った吾妻氏の復活に、ビーチ・ボーイズ・ファンのブライアン・ウィルソンに対するものにも似た感動を表明しておられましたが。
- この淡々とした、しみじみとした感じ(「事件なし、波乱なし、仕事なし」)が復活なんだなぁと、アズマニアでなくとも深く感じ入るものはあります。
- 「失踪日記」での成功後にペースを乱しているのではないかと、ファンでもないのに心配してしまいます。
- しかしこの装丁。商魂逞しいというかさもしいというか。