- 本当に譜面なしで「ベースから見ると、ワン、ダバダバ、ワン、ツー、ワン、ダバダ、タン、タン、ワンなんですね」とか「これは要するに、最初の四拍子のタカタカタカタカタカタカタータカという四のタイムの中でタカタカタカタカタカタカタカタカまでいってダ、ツタ、ダ、ツタ、ダ、ツタ、ダ、ツタといったとしたら、全然難しくない」とか菊地成孔が喋っているのがそのまま載ってます。聞きしに勝る伝わらなさ。
- 大谷能生「ビッチェズ・ブリュー研究」、野田務「デトロイト・テクノとエレクトリック・マイルス」という所謂「東京大学のアルバート・アイラー」関係者の記事は(贔屓目もあって)面白いですが、その他はちょっと読んでいて気持ち悪くなってくるようなものが多いです。
- 思い入れ過剰というか思い入れしか語っていないというか。あとジャズ以外の音楽に対する理解が絶望的に足りないのでさっぱり説得力が無い。
- 一昔前まではこんな言説ばっかりだったんだよなと思い出すに菊地成孔の文筆仕事の有り難味が再認識できます。
- 結局のところ「早く公式講義録出ないかな」と思うばかりでフラストレーションが溜まるばかりでした。
- 追記。なんでこのムックに載っているのか分からないマイク・ツヴェリン(トロンボニスト)の回想はクールな味わいがあって良かった。