Anatoly Vedernikov 「Debussy: Preludes Book I, Suite Bergamasque」

• 最近ジャズ方面のＣＤを集中的に買っていましたが、当初の想定では今年はクラシックとラテンの年にしようという目論見だったことを思い出しました。

• 何時ぞやＮＨＫ「スーパー・ピアノ・レッスン」でミシェル・ベロフが「亜麻色の髪の乙女」をレッスンしているのを見かけてドビュッシーのピアノ作品にしようと。

• 「版画」〜「映像」〜「前奏曲集」という順番もチラッと浮かびましたが、ストレートに「亜麻色の髪の乙女」が入っている前奏曲集第１巻を。

• ドビュッシーと言えば何はなくともミケランジェリ、ということのようなので取り敢えずミケランジェリはパス。略歴見るだけで胸が震えるアナトリー・ヴェデルニコフで。

• 前奏曲集第１巻は１９１０年完成、ということは既にニューオリンズでキング・オリバーがブイブイ言わせていた頃でしょうか。

• 青柳いづみこによれば第１２曲は「吟遊詩人」ではなくて「ミンストレルズ」が正しいとのこと。ドビュッシーは１９０５年に欧州巡業にきたアメリカのミンストレル・ショーを見たそうです。言われてみればそんな曲調。

• ついでに全音音階の顕著な使用例である第２曲「帆」もモンマルトルのレビュー小屋の演し物「螺旋ダンス」で使用されたヴェールにインスパイアされたものだそうです。

• 「月の光」の遅い遅いテンポ設定には驚きました、という以外にヴェデルニコフの演奏を語る程の知見はありません。