庄司薫 「狼なんかこわくない」

狼なんかこわくない (中公文庫)

  • 現時点で入手可能なのは四部作だけだと思っていましたが、本エッセイを書店で発見(2006年10月改版とのこと)。
  • 著者本人による、デビュー作「喪失」の詳細な解説と10年振りに「赤頭巾ちゃん気をつけて」を書くに至る経緯の解説。やや説明過多で冗長なきらいはありますが、4部作の副読本として読んでおいて損はない気はします。
  • 4部作もそうでしたが、「1.人間にとって『純粋』と『誠実』こそ最高のものである」という主題そのものが今日では有効性を失ってしまっている感じ。
  • ナイーヴに過ぎる、という結論。