- 福岡出張(まさにシーホークホテルに滞在)から戻ったところ、書店で文庫化されているのを発見。単行本はそんなに評判になっていなかったような記憶があったので、それ程期待していなかったのですが。
- バリに向かう機中で読み始めたら、ホームレスのコミュニティーのカラフルな描写に直ぐに引き込まれて止まらなくなり、あっという間に読み終えてしまいました。斬新な着想と印象的なディテイルの集積がもたらすドライブ力は流石。
- 帰国後「昭和歌謡大全集」を再読の上、もう一度ザッと読み返してしまいました。近年では、というかデビュー以来でもベストな出来ではないかと個人的には思いました。
- 終盤グダグダにならずに、予定調和的と言って良い程丁寧にカタストロフィーまで運んだところが良かったのではないかと思うのですが。
- 後書きで触れられていた韓元彩「脱北者」も読んでみたい。