京須偕充 「ガイド落語名作100選」

ガイド落語名作100選

  • 京須偕充による落語ガイド。光文社新書の2冊(「古典落語CDの名盤」+「古典落語これが名演だ!」)でもう十分かもな、と思いつつ読み始めましたが、CDに焦点を絞らないより幅広いチョイス、かつ、シビア目の解説で、これはこれで手元に置いておきたくなりました。
  • 「らくだ」の解説に異様に力が入っていて吃驚しました(「しかし、底辺の生活感などと気軽に言うが、そんなもの、現代の人間に本当に感じられるのか?戦争直後の数年間を除く半世紀、まずは豊かな暮らしに馴れた我々が、自分自身に何ら実感のないイメージを落語に求め、話題として弄ぶこと自体、軽薄の極みではないだろうか」)。
  • このままの流れで続編「ガイド落語名作プラス100選」も読み終えたい。