- この曲(「Who is the girl with the crying face?」)が「メロディ・フェアー」だったのか!と頭の中でリンクが繋がりました。ザ・ビージーズ侮り難し。
- ジェイムス・カー「トゥー・ラヴ・サムバディ」のカヴァーまで!と思ったらザ・ビージーズがオリジナルでした。ザ・ビージーズのシングルが1967年、映画が1971年なので、映画用ということではない模様(因みにジェイムス・カーによるカヴァーは1969年)。
- 日本でしかヒットしなかったのはやはりトレイシー・ハイドの黒眼・黒髪の容姿が一因だったんでしょうか。
- トレイシー・ハイドよりマーク・レスターの方がキュートな気もしますが、2人を超えて魅力的なのがジャック・ワイルド。玄関先で、縁の欠けたマグ・カップ片手にパンを食べながらマーク・レスターと相対する姿にはグッと来ました。
- ロンドンにおけるローティーンの学校生活をブラック・サバス「黒い安息日」のジャケットのようなくすんだ色調ながら瑞々しく撮った映像が実にイギリスらしい一方で、柴田元幸が言うところのJ.D.サリンジャー的イノセンス指向はアメリカ的と言うことも可能なのかもしれません。よく分かりませんが。
- 時代がかったエスタブリッシュメント批判がステレオタイプ的で鼻白む部分もありますが(特にラストシーン)、ダニエルとトムの放課後の道草(パットン大戦車軍団)や陸上競技会など極めて印象的なシーンも多々あり、それを補って余りあるチャーミングな映画でした。