「次郎長三国志第三部−次郎長と石松」

  • 本作のあらすじメモ。
    • 次郎長一行と別れた森の石松が、女性(大岩の妹)関係のトラブルで追われる追分三五郎を助太刀。
    • 二人で宿泊した宿場の賭場で負けて一文無し。
    • その後、二人の部屋を訪れた壷振りのお仲がイカサマを白状して返金、意気投合。
    • 酔った勢いで一緒に旅をしようと石松を口説いた上に、その事実を三五郎に告げるお仲。
    • 翌朝、三五郎を置いて行こうとする石松を騙し一人でお仲を追おうとした三五郎。
    • 三五郎も怪我と病気でお仲についていけず、通りがかった張子の虎三に連れられて宿屋に後戻り。
    • 一方、次郎長一行は旅の途中の賭場で開帳中を捕縛、牢内で牢名主をお仕置き。
    • (牢内で)合流した張子の虎三から、大熊(次郎長の兄弟分)と黒駒の勝蔵の繩張り争いを知らされる。
    • 三五郎と石松は再度大岩の追手に迫られ、斬り合いの最中に誤って大岩の妹を斬って逃亡。
    • 百叩きの刑により放免された次郎長一行は清水への帰路を急ぐ。
    • 次回作の予告
  • 森繁久彌がコメディアンであることを初めて認識。森の石松本格参戦で第3作目にして俄然盛り上がりを見せます。
  • そう言えば古今亭志ん生満州時代の思い出に森繁久彌が登場していました「きみ、きみは、こんなところでマゴマゴしている人間じゃないよ。東京へきて、寄席にでも出たら、きっといい売りもんになるよ、どうだね?」)。
  • 賭場で負ける場面の演出がえらくモダンでハッとしました。
  • 若山セツ子のみならず、久慈あさみも美形。女優のチョイスが良いのか撮影が良いのか。社長シリーズにおける社長夫人役のようです。
  • 清水に戻るのは2年振りという設定のようですが、旅先で入牢などしていてちゃんとほとぼりは冷めたのでしょうか。
  • 本編ラストに次作予告がはめ込まれているというのは当時は当たり前だったのでしょうか。格好良く決まっています。