2009-09-15 桂枝雀 「十八番(6) 仔猫/夏の医者」 その他 桂枝雀のDVDボックス。ディスク6は「仔猫」(1996年11月8日)と「夏の医者」(1980年7月27日)。 コメンタリーは小佐田定雄に加えて、「仔猫」が桂九雀、「夏の医者」が桂文我。 「仔猫」という噺は初体験だったのですが、可愛らしい雰囲気で進んでいたので「実は勘違いで・・・」という方向に進むのかと思っていたら、業の深い怪談的展開で吃驚しました。45分を超える大ネタ。 それでも、最初から暗い調子で演じてはいけないというのが桂米朝の教えだそうです(桂九雀談)。 なお、「仔猫」には四代目桂米團治の系統と五代目笑福亭松鶴の系統があり、それぞれハメモノを入れるきっかけが異なる(「見た見た見たぁ〜」/「見たなぁ〜」)とのこと(小佐田定雄談)。 「夏の医者」。冒頭第一声から「大変面白い落語でございまして」で爆笑をとる不敵さに痺れます。 このような捻りの効いた掴みも1980年頃ならではの桂小米時代の名残りなんでしょうか。 通風が酷く痛むときには足を横に流して座り、足袋も伸縮性のあるタビックスをはいていたそうです(小佐田定雄談)。